スティーブ・ジョブズ死去

プラモデル以外の事を書くつもりはあまりなかったが、思い出話をし追悼の意としたい。
つまらない自己陶酔文なので、苦手な方はスルーしてください。


思えば思春期からの青春は音楽とバイクとMacintoshであった。
まだインターネットなどという言葉が一般的に知られていない時代に、必至にバイトして何十万のパソコンを買うというのは仲間からすれば狂った所行でしかなかった。別に先見の明があった訳ではない。きっかけは曲のアイデアをシーケンサーを使えば一人で形に出来るかもしれない、という単純な思いつきで突っ走った。とにかくMacを買えば何とかなるという一心だったのだが、さらに総額数十万円するソフトと入出力用ハードを揃えなければ実現できないという事に購入後に気がつきその夢は一気に萎んでしまう。

当時のOSは落ちる、止まる、重いと3拍子揃った物で、システム内の問題をなるべく排除しながら自分が使いやすい環境にカスタマイズしていくのは当然の作業で、こういった内部の知識を深めていく事が面白くなってきてしまいどんどんMacにのめり込んでいく。そしてインターネットへ14.4Kbpsモデムで接続しエロも含めた大量の情報を自分で手に入れられる世界へ踏み込み、夜な夜なネットを彷徨う生活が始まる。この頃仲間内では「毎日コンピューターいじってんの?なにやってんだよw」と完全に異星人扱い。異邦人、、、は久保田早紀。

検索エンジンも今のようにまともな結果を出してくれる物ではなく、関係無いワードを羅列したエロサイトが上位に来るような全く使えないもの。表にはあまり出て来ないようなアングラコミュニティが数多く有り、その中の画像を加工するコミュニティに入り浸る事となる。ほとんどエロ画像ばかりであったがエロ画像という本質よりも加工技術や面白さを競い合っている雰囲気で、もともとアートワークが好きな自分はそこからグラフィックの道を突き進む事になる。

数十年経った今、これらが無ければ今の職に就けていたはずも無く、またクソスペックのMacで新しい技術を日々追い求め一喜一憂していたあの頃が本当に懐かしく、こうやって書いていてもノスタルジック俺でコーヒーを飲んでしまう。


一方Appleは機種乱発による過剰在庫、マイクロソフトとの競争や裁判、RISCチップへの移行のドタバタ、方向性の見えない開発と進化の遅延で完全に落ち目の会社となっていた。会社売却の交渉もあちこちで行われている状態で、ユーザーは次世代OSがどうなるのか興味津々の裏でAppleやばい、、、と思っていたはずである。この頃に株買ってれば、、、w
そしてOPEN STEPの採用、ジョブズ復帰、EXPOで衝撃のゲイツ登場のマイクロソフトとの業務提携、Apple Store、Think Different.キャンペーン、そしてiMac発表となる訳である。アメリオが清算と交渉をしそれが下地になった部分も沢山有とは思うが、ここから一気に時代を先読みした製品を発表し続けAppleは劇的な復活を果たす。



Apple製品の良さはもちろんデザインの良さでもある。
ただし「見た目がカッコいい」をデザインの良さとしてしまうのは短絡的で、「UIとの密接な関係を持ったデザインの良さ」が僕が思うかっこ良さである。そして他の人が気付く前にそれをやってしまう。勿論失敗作が無い訳ではないが。最初のiMacが発表された時、「こんなおもちゃみたいなの会社に置けるかよ」「USBしかないとかありえないでしょ」。でもそこには省スペースやできるだけケーブルを排除し、企業の受付などでパソコンの背面が見えてもおかしくないなどといった新しい提案が詰まっている訳である。
iPod「何千曲も持ち歩いても意味無いしw」「CDからパソコンに落とすのめんどくせぇ」。iPhone「片手で使えないw」「ボタン押さないと操作してる感覚ねぇよ」「画面右手でタッチとか使いにくすぎ」好みは別としてこの辺は現状を見ればいかに先に行っていたかわかるし、ソフトについての良さはiPhoneを使った人なら分かると思うが、何もしなくてもアドレスやスケジュールが同期するような境目を繋げてくれた部分が大きい。僕が携帯にずっと望んでいた機能。iPhoneが出無ければ柵を作る事しかしない日本の大手携帯会社には100年経っても無理な思想と僕は思う。UIはもう言うまでもないでしょう。

でもこれには少し残念な面もある。UIとの協調が完成の域まで達してしまうと、デザイン的な大変更がしにくくなってしまう事だ。見た目の変更により使い勝手が悪くなった、、、これでは本末転倒、ブーイングの嵐。でも新しく物を買う時に、気持ち的なわくわく感を増大させる面が見た目に有る事も間違いない事実だと僕は思う。

話が逸れた。とにかく新しいUIと思想をどれだけ作り出して来たことか。もちろんジョブズがこれらの技術にどこまで深く関わっていたかは噂レベルでしか知ることは出来ない。ただAppleという会社がイノベーションを発信し続けた事は間違いなく、決定権はジョブズが持っていたであろう。そのキーマンがCEOを退きそして亡くなった。



僕はAppleの製品が好きだ。
好き嫌いなんてカレーもラーメンも食べるけどやっぱラーメンが好きという感覚に近い。何故嫌いか、何故好きか、それがいかに本質を捉えていようともそんな事はどうでもいい。「あれが嫌い。だって~なんだもん」なんて小学生でも言えるし、なぜ女に惚れたかなんて説明は無粋だ。何にせよ僕にとって青春であったからかもしれないが、ある時代が区切りを迎えたという消失感がとても強い。

製品理念のベースはずいぶん前からできているし、それに伴うスタッフも十分固まっていると思いたい。とんでもない舵取りをしなければイノベーティブで有り続けられると期待する。



さようならスティーブ
青春をありがとう
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Author : DENDOH

2010年10月にプラモデルの世界へ足を踏み込んだ、テカテカのトーシロモデラーです。表現にセオリーなんていらない。やりたい事をやりたいようにやってしまいますのでよろしくお願いします。
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